【過払い金請求】過払い金で借金を完済できたMさんのケース
Mさんは家族が病気になって支出が増えたことから、自分の給料だけでは生活費が足りなくなり平成15年ころから消費者金融を利用するようになりました。
一度利用をするようになると次第に利用金額が大きくなり、借入限度額が一杯になると次の借入先を利用するという自転車操業の状況になっていました。
7~8年ほどこのような状況で借り入れと返済を繰り返してきましたが、返済をすればするほど借金が増えていくという相談でした。
早速、利用各社の取引記録の開示を請求して再計算をしてみると、ほとんどの借入先で過払いになっていて合計すると100万円ほどの過払いとなっていました。
一方、債務の残っているところも残りは少しだけになっていました。早速、過払い金の返還請求を行い、債務が残った分は過払い金から債務を完済することができました。
解説
利息制限法の制限利率を超えるキャッシングを利用していた場合、再計算をすると制限利率をオーバーしている分は払いすぎになって元本に繰り入れられていきます。
月々の過払い額は大きくなくてもそれが積み重なってくると元本がドンドン減ってきて、それにつれて過払いになる金額も多くなってきます。
そして元本がなくなっても支払いを続けると、それは支払った分の全額が過払いになります。
Mさんは長年支払いを真面目に続けてきていたことから過払いになっていました。
平成22年6月から新しい貸金業の法律が施行されて、これ以降に契約したものは過払い金が発生しないようになりました。ただし、これ以前に契約をして利用を継続してきている場合は債務が減額されたり、過払い金になっている可能性があります。平成22年以前から利用している場合は早めの相談が大切です。