住宅ローンの返済が苦しい方
30年にも渡る住宅ローン返済の道のりでは、教育費の増加、病気・事故による休職や離職、不景気によるリストラ、両親の介護問題など様々な理由から返済が苦しくなる場面が多々あると思います。
そのような状況に陥ってしまった場合、あなたはどのように行動するべきでしょうか。
1番目に検討すべきは住宅ローンの借り換えです。
借り換えとは、住宅ローンを他の金融機関で借り直すことをいいます。 より金利の低い金融機関に借り換えることで返済総額を減らすことが出来ます。 これは、金利分も含めた借入総額を圧縮する方法ですから、根本的な解決方法といえます。
2番目は住宅金融支援機構や銀行などの金融機関に相談することです。
住宅ローンの借入先である住宅金融支援機構や銀行など金融機関に相談することが有効な場合があります。そして、金利の引き下げや返済期間の延長などの交渉をします。
というのも、一時的な問題が原因であれば、金融機関によってはローン返済計画の見直しをしてくれることもありますので、返済不能に陥らずに済む可能性があります。
このことをリスケジュールといいます。
3番目に債務整理を考えなくてはなりません。
債務整理とは借金・債務を整理することですが、任意整理、個人再生、自己破産などの手続きがあります。
なかでも、住宅ローン以外に借金・債務があってその支払いが住宅ローンの返済を圧迫している場合に、住宅ローン以外の借金・債務の負担が少なくなれば住宅ローンの支払いを続けていけるのであれば個人再生を考える価値があります。
個人再生は、住宅ローンを今までどおり支払いながら、他の借金・債務を大幅に減額して3年の分割弁済をする、と言うのが基本的なパターンです。
住宅ローンの返済が苦しくて、支払いを続けていくことができなければ自己破産も止むを得ないことになります。自己破産だと自宅は競売されるか任意売却をすることになります。いずれの方法での売却でも代金が住宅ローンの債務に足りなければそれが債務額となります。
借り換えやリスケジュールができなければ債務整理の方法で解決することになります。どの手続き方針でいくのかよく相談されることが大切です。